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滑走路ゴム除去装置自動操舵運転

空港制限区域内における滑走路ゴム除去装置自動操舵運転実施

弊社は、滑走路を含む空港制限区域内における現場作業の安全性確保や環境改善、生産性向上、施工品質向上などの課題解決に向け、滑走路ゴム除去装置について約1年間に及ぶ実証実験を経て、自動操舵運転にて工事を実施しました。本装置は、自動運転(レベル1相当)※1に対応したトラクターをベースに、自動操舵運転とウォータージェットの技術連携により高機能化させたゴム除去装置(同時吸込式)を用いており、11月に中部国際空港滑走路(愛知県常滑市)にて実施しました。
今回空港制限区域内において使用するゴム除去装置として日本で初めて自動操舵運転を導入しました。夜間及び季節を問わない過酷な環境下での作業員への負担軽減や、重複除去や除去漏れの削減によるゴム除去品質や効率向上の確認、普通免許で運転可能なトラクターをベースとしたゴム除去装置の有用性については実験により実証済です。

1. 実施工事概要
(1) 期間 : 2023年11月5、11、19日 3日間(夜間作業)
(2) 場所 : 中部国際空港滑走路内
(3) 車両 : ヤンマー製トラクターをベースに、弊社が「ゴム除去装置」を製作し、施工を実施
(4) 台数 : 1台

 

2. 自動運転および利用システム
本施工で使用する車両は、トラクターに自動操舵運転技術を搭載し、時速2km程度で走行します。車両の走行位置や施工経路は、GNSS2+RTKデータ※3で把握し、あらかじめ設定した直線ルートを自動操舵します。ドライバーが搭乗し、ゴム除去区間まで及び転回時はドライバーによる運転を行い、施工区間内は自動操舵運転に切り替えて滑走路に付着しているゴムを除去します。
自動操舵切替、施工経路等のデータ確認は車載のタブレット操作により行います。

 

※1 自動運転(レベル1相当 運転支援):システムが前後、左右のいずれかの車両制御を実施
※2 GNSS:Global Navigation Satellite System、GPSなどの全地球衛星測位システム
※3 RTK: Real Time Kinematic、測位精度を高めるシステム

 

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